2度目の鹿児島へ向けて大室山へ向かったようにもう一つ、気になっていたのはヒルコ神。
古事記、日本書紀ともに棄てられた神として記されています。それは、今の世の天照大御神の統治の前の神を棄てたのかのように私の中では響き、もう一つの歴史があったことを残しているのではないかと考えています。
そして驚いたことに、鹿児島神宮には、(震旦国・陳大王のその大娘は大比留女御子といい、天子を産み、ともに流れ着いたのが大隅国であった)という伝承が残っていること。さらに、鹿児島神宮から日当山へ川を2km辿ると蛭兒(ヒルコ)神社があることに気付いたのです。
また鹿児島神宮には(馬角)が納められているということも知りました。馬角って…。祖母山と同じ、ユニコーンの角?!詳細は分からないけど、確かに一角獣の足跡を感じます。
鹿の児の島、ユニコーン、一角獣のキーワードから辿って、角の装束をまとった祭事集団が住んでいたかもしれないし、各地に残る(鬼)についても、共通点があるのかもしれないと想像も膨らみます。
4月上旬、鹿児島。空港から外に出ると、前回の続きのような肌寒い空気と優しい雨の時間が流れていました。
まずは鹿児島神宮をゆっくりと参拝。摂社も一つ一つ。そこで気になったのは、日本武尊。もともと持っている性質かもしれませんが、どーんと重い振動を感じました。
神話から考えるに、ヤマトタケルは(火を止める存在)であると思います。前回のブログに書いたように、私が『火の要素』にご縁があると感じ始めたことを考えると、ヤマトタケルという存在とは対立したのかしら・・・(-_-)
そして、前回参拝できなかった石體神社。赤い龍を想います。そして、ヒルコ神社。思ったよりも沢山の人が参拝していました。桜の景色が素晴らしい時期だったからかもしれません。
そのあとは、~桜島のさくらとさくらひめのさくらは、関係ある~とワークで受け取ったことを胸に、桜島を堪能しました。
桜島、むちゃくちゃ、めちゃめちゃ、好きです。
垂水から桜島へレンタカーで入り、島を左回りにめぐりました。まず黒神埋没鳥居。その入り口に立つアコウの樹に桜島の神様を想ってご挨拶。止んでいた雨が挨拶をしたとたんに返事をくれるかのように降りだし、ああ、伝わったのかしら、と感じ深く感謝いたしました。
そのあと、大元神社、月読神社、溶岩なぎさ遊歩道、有村溶岩展望所をゆっくりと周りました。
立ち寄った道の駅から桜島を眺めた時です。立ち昇る噴煙をみたとき、桜島がオロチを携える、そう見えました。噴煙をオロチに見立てる・・・
そして夕日がさす有村溶岩展望所からみた景色は、私の中の仮説を確信へと導きました。
宗像三女神の母としてホツマツタエでは書かれるハヤコ姫、姉妹であるモチコ姫は、アマテル御神の寵愛を受ける瀬織津姫に嫉妬し、大蛇に化身します。転生を経てその怨念を背負ってきたイワナガヒメ‥‥
桜島はイワナガ姫様、2月に訪れた円錐型の美しい開聞岳をコノハナノサクヤ姫様と重ねると、ここ鹿児島は、神話の母型を産んだ場所なのだと確信しました。
(この旅から、もわもわと煙で見えなかったさくらひめの姿を掴むことができ、ワークのメニューさくらひめのページを更新しました。)
いつも読んでくださりありがとうございます。
鹿児島編、もう一回続きます。
Ailius