安房から比々多、そして京都へ

2018年、大みそか。

今年の神話を辿る旅も大きくいくつかテーマがありましたが、根底に見え隠れする存在は、『オオヤマツミ』でした。なので、緑豊かな土地へ行くことが多かったです。

そして、今年最後にたどり着いたのは、京都にある松尾大社の極相林でした。

1年目の2017年は、オオワタツミを追っていたので、海辺に行くことが多かったような。そしてその時も最後にたどり着いたのは銚子にある極相林でした。

2年連続で同じ極相林が迎えてくれたのは、LILIUMのテーマが極性を繋ぐことにあるからだと感じています。

(極相:climax:生物群集の遷移の最終段階で見られる平衡状態のこと、Wikipediaより抜粋)

 

前回の記事の続きです。

11月の比々多参拝の後、12月1日大山へ行って参りました。

比々多の資料館を訪れたこと、安房から沖ノ島、比々多へ続く流れで豊雲野神のエネルギーにふれたことで、伊勢原大山周辺で続いてきたであろう、信仰と人々の営みに思いを馳せて。

 

大山は何度か書いていますが、オモイカネ様、雷神様、高龗神様、オオヤマツミ様が祀られ、2018年の1年間を通じてLILIUMで辿ってきた神話がすべて絡んでいる場所なのです。とっても不思議で大切な場所です。無事に過ごせた1年間のお礼を伝えてきました。

 

12月5日には、2か月前から決めていた秩父三峯神社へ。ここはとっても有名ですよね。初めて行ったときは、何も知らずバスツアーに申し込んだものの、気守を求める渋滞に巻き込まれ、バスを降りて山の車道を歩いて行ったのでした…

今回は、成長して?!、前もって調べていたところ、LILIUMの一連の流れにドンピシャなことがあり驚きました。

それは、ご祭神に縁の深い神々が祀られる摂社に、安房神社があったことです!!

今年最後の流れが、この安房神社から始まって、なぜか山王信仰を考えることだったからです。

 

地図を広げ、、て、アプリね、調べると、安房、沖ノ島、比々多、大山、三峯とライン上にその土地たちは存在するではないですか!

知らずに、そのエネルギー上のラインを辿っていたようです。

 

そして、山王信仰についてもう少し…とメッセージがやってきて、京都の松尾大社へ12月16日行くことを決めました。

松尾大社へ繋がったのは、山王信仰を辿ってでしたが、ここはお酒の神様としても有名で、比々多の酒解神との関係もあるかも…と思っていました。

(山王信仰については、比叡山や東京日枝神社も調べるとよく出てくるのですが、私が辿りたいものと違うようでした。違う系統の山王信仰なのかもしれません。)

 

松尾大社に着いて、まず目を奪われたのは、拝殿の後ろに見える大きな磐座と、その場に流れる山の霊気。

嵐山から松尾山、そこだけではない、京都盆地を囲む山々の精霊たちを感じたようでした。

これが、オオヤマクイなのか、この山の霊気は山末之大主神という名にふさわしいと思いました。そして京都を流れる桂川もキラキラと光り、流れがなんだかとってもセクシーだと思いました。葵の紋と桂の紋。ホツマツタエでは、夫婦和合を現します。

そして、オオヤマクイは鳴り鏑神とも言われ、なんとなく大物主との共通点も感じました。両方ともお酒の神様としても側面もありますし。

この旅でまた大好きな土地が増えたのでした。

 帰宅後2日目、ワークが必要であると感じました。松尾大社へ行く前日、背中にひらひらと何かがくっついていたのが分かっていました。ワークを開始したとたんに、その存在は、背中からみぞおちに入り込んで、しばらくするとみぞおちから通り抜けて、勢い良く、発泡し飛び出していったのです。

その色は梅酒のようなライトグリーンで、シャンパンを振って泡が立ち飛び出していくような感じです。

これは、きっとお酒の神様、酒解神なのでしょうか。

このことで、1年間を通して、比々多神社のご祭神である、ワカヒルメ、トヨクムヌノミコト、酒解神を辿っていたことが改めて感じられたできごとでした。

 

また面白いことに気付きました。

松尾大社の信仰は、秦氏と密接な関係があります。秦氏は渡来人で、各地に散っていったのですが、その土地に根付いていた信仰を大切にしたと言われています。

京都の松尾大社周辺においても色濃く言い伝えが残っていますが、伊勢原の土地も秦氏が開拓したとか。また酒造りの名手も多くいたようで、酒解神が祀られている神社とも関係があるのだと思います。

それに、お酒は神様への捧げものであるので、神事と酒造りも密接な関係があるものだと再認識しました。

(余談ですが、私は酒解神も感じることになるのを知らず、11月ころから、20年ぶりにお酒を嗜むようになりました~(-_-)

秦野という土地もありますし、何といっても、山王信仰を築いた秦氏が開拓した伊勢原は、以前山王原と

呼ばれていた…ことにもぴったりと当てはまります。

そして、その『山王原』と呼ばれた土地は、支配者が変わることに信仰や生活が変化し、後の世に

きっと太陽神であるアマテラスが最高神とされたことで、『伊勢原』と名前が変わったのかもしれません。

 

2018年、最後のセッションは、Apollon&Artemisでした。写真はセッション終了後に現れた虹です。見えるかな?

お申し込みを頂いてから1週間を費やす、それは、それは、壮大な物語を一緒に辿らせて頂きました。

 

今年1年、細々とでしたが、LILIUMも無事に活動できたことに感謝いたします。個人的には、10年ぶりの感情的な和解も成立して、色々な愛の形があるものだな、、と染み入って感じた出来事もありました。

 

数々のワークがある中、LILIUMを選んでくださり、本当にありがとうございます。また、いつもブログも気にかけて下さり有難うございます。

 

皆様にとって素晴らしい1年が訪れることをお祈り申し上げます。

 

                                Ailius